2013年5月12日日曜日

本田竹曠 NY滞在記 Vol.1(?)

先日のアケタ出演時に演奏前、アケタのカウンター下に積まれてるジャズ雑誌を漁っていて、多分最新のジャズ批評を手に取りました。
で、それをパラパラ捲っていたらこんな見出しを発見!「JAZZ meets 杉田誠一 Vol.5 本田竹曠」という、杉田さんのコラムを偶然見つけました。


杉田さんは現在白楽に「ビッチェズ・ブリュー」という小さなジャズクラブを営んでいて、定期的にライブも行っていますが、僕は昨年に引き続き今年も竹内直さんの5DAYSに呼ばれまして、直さんとDUOをしました。

記事の内容は、現物をもって確かめて確認して欲しいのですが、僕のオヤジと僕自身をオーバーラップさせた内容となっています。
その昔僕ら家族は西武線沿線の下井草という駅に住んでいましたが、同じくして杉田さんも下井草に住まいがあり、オヤジともよく交流を持っていたようです。


それともう一つ付け加えておくと、1970年にオヤジは(鈴木勲氏と共に)渡米し、NYに2週間強滞在して本場のジャズを吸収していましたが、その時一緒に動向していたのが杉田誠一さんでした。
そのジャズ批評に一枚だけその時の写真が掲載されていたので、杉田さんには無断で申し訳ありません(汗!)が添付します。



僕もこの写真は初めて見たので、ちょっと嬉しくもビックリしました。
オヤジからはこの写真の逸話は聞いていましたが、写真があるとは!
場所はあの有名なジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で、エルビンジョーンズクインテットにシットインした決定的瞬間の写真。
これでオヤジが僕に言っていた事は事実だったことが証明されたのでした(笑)。
オヤジによるとこの時はエルビンの他に、フランク・フォスター、ジョージ・コールマン、ウィルバー・リトル、チック・コリアが居たそうです。
曲は1曲だけで「Softry as in a Morning Sunrise」を演奏したと言っていました。しかも通常演奏される曲のKEYはCマイナーなのですが、その時エルビンは「Bマイナーだ!」と言ってBマイナーで演奏したんだ!って言ってた。


他にオヤジから聞いたNYの逸話は、スラッグスでリー・モーガンやブッカー・アービンを聴いたり、アートブレイキーの運転する車でハーレムを周回してもらったり、その時あるクラブに立ち寄ったらそこでフィリージョージョーンズが練習していたらしいのだが、フィリーは以前日本で「事件」を起こしており、その事を根に持ってるフィリーはオヤジの事を見てすぐさま「ジャップ!帰れ!」と罵られたそうです。

ソウホウの辺りではアーティストハウスが沢山あったそうで、そこでチック・コリアにピアノレッスンを受けに行ったとも語ってました。
だけど「チックの奴、ピアノを弾かないでドラムばかり叩きやがって!俺がアイツのドラムの伴奏してやったんだ!」なんて言ってな(笑)
でその後、ニューポートジャズフェスに出演する為にNYに来ていた渡辺貞夫グループに急遽参加して、演奏する訳です。

なんてオヤジが言ってた事を思い出しながら、そのジャズ批評を読んでいました。
どうぞ皆さんも手にとってその文を読んでください。


あっ、最後にこんな文があった。
「何故か。殆ど最後の無頼、松田優作に、珠也のドラムって同類項が、あるように思えてならない。そうそう、優作といえば、下井草駅前の西友でしばしば見かけたもの。」


なんだか無性に嬉しいぜ!


珠也